2012年10月19日 (金)

後先(あとさき)考えんとアカンわなぁ

長野県上田市まで行ってきた。

市内にある、池波正太郎真田太平記館で、
〝イベント:竹内志朗の舞台道具帳-剣客商売〟があったからだ。
父のように慕う竹内先生が池波正太郎作品で手掛けた手書きのタイトルや、舞台セットのデザイン画を館内に展示。
必殺シリーズのプロデューサーの仲川利久氏とのサロントークも行われた。

JR上田駅への帰り道、
『酒粕あります』の文字を見つけた。
「粕漬けしょうとおもてたとこやったし、丁度ええわ。こうて(買って)帰ろ!」
買った酒粕は3.7kg入り。

広い間口の店内には、鰹節の匂いも漂う。
「鰹節は、なんとまぁ、これもほしかった焼津産!!」

酒粕と鰹節を迷うことなく買った。
鰹節は軽いが、酒粕はズシンとくる重さだった。

少し歩くと、レトロな建物の飴屋さんがあった。
フラフラと中に引きこまれ、どっしりとしたガラス瓶のラベルに〝滋養豊富〟と書かれた『麦芽水飴』を購入。

手荷物もそこそこあったのに、
「ついつい、食材には手ぇが出て」
思いもかけぬ重さになった荷物を抱いて、新幹線に乗った。

座席につくなり
「後先(あとさき)考えんとアカンわなぁ」
荷物の重さを急に感じ、これからの帰り道を思った。

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2012年8月28日 (火)

ビジネスマナー:「こりゃ、どもならん!」編

前々から、ヤフーオークションを利用している。
大阪弁で言う「セコ」・「セコハン」(=中古品<今風にいうならUSED>も、新古品も、新品もある。
運よく、「あぁ、うれし」と思う金額で落札できるときもある。

問題は、その後の『振込案内のメール』だ。
商品を出している人(=出品者)からのメールに、住所・氏名は書いてあっても、電話番号がない事も多い。
もっとひどい場合は、名前(姓)しか連絡してこない人もいる。

この時点で、「こりゃ、どもならんがな! なんぼなんでも、最低限のビジネスマナーというもんがおまっせ」と腹が立つ。

そこで下記のようなメールを先方に送る。

〝この度は、お世話になります。
商品を落札致しましたが、○○様からのご連絡には、電話番号がございません。

ネット取引はお顔の見えない商取引です。
急な連絡が必要な場合もございます。
連絡のつく電話番号を明記してくださいますか?

よろしくお願いします〟

名前(姓)しか表示してこない出品者には
〝この度は、お世話になります。
商品を落札致しましたが、○○様からのご連絡には、お名前の表示しかございません。

このオークションは見ず知らずの者同士が、ネットを通して、信用し、商取引を行うものです。

出品者の住所や電話番号の記載がないのは、当方の不安につながります。

当方の住所・氏名・電話番号は、すでに記しています。
あなた様の住所・氏名(フルネーム)・電話番号をお教えください。 

よろしくお願いします〟


書いている私の心中は
『お宅さんが振込案内をもろた時、思い出してみぃな。
 
・郵便番号
・住所
・会社名
・電話番号
・HPアドレス
・会社のメールアドレス
これだけのもんが書いてあったと思うのやけれど。
今回でいうたら、せめてお宅の電話番号<または、住所・氏名・電話番号>は書いておくべきこと』

カチンと来ている心を抑え、最後に『
よろしくお願いします』と書き、送信する。

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2012年6月20日 (水)

逆立ちしたかてなられへん

今年100歳の祖母は、益々元気だ。
「元気はええけど、可愛げがのぉて」と75歳の娘である、私の母はこぼす。

たまに母がご機嫌伺いに祖母宅に立ち寄ると、開口一番、
「〇月〇日以来やな。まぁ、永い事、ご機嫌さんで」
前回の訪れた日をしっかり言い、横になっているベッドからヒョイと身を起こす。

おじょぉず(御上手:お世辞)は、一切言わない祖母だ。

『朝は朝星、夜(よ)は夜星』で田畑を耕し、私の曽祖父母が亡くなってからは、都度都度に洋服や着物を新調し、大川橋蔵や好きな俳優の舞台公演を観に行くようになった。
40数年前、短歌を解説するNHKのラジオ放送を聞いて、「これならできる」と、日々の生活の中に短歌を詠む素材を見つけ、今も詠みつづけている。

「我が道をゆく」祖母の姿に、
「やがて、うちかて、あないなるんや」と思いたいが、
「誰もがびっくりするほど目も耳も頭もしっかりしている100歳に、うちは、逆立ちしたかてなられへん」というのが本当の所だ。

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2012年5月29日 (火)

お蔭さんで

「感謝します」
出会った後に、そんな言葉を貰う事がある。
「仕事での〝感謝します〟の言葉や気持ちは、ほとんどの場合、その時だけのもんやないやろか?」
近頃、そう思うことが多い。

私には愛しいご夫妻がいる。
お二人でお茶とお華の教室を開いており、私は12歳から20歳過ぎまで習っていた。
結婚・離婚・転居と、環境も生活場所も、その時々で変わった私だ。
そして今は、関西と関東と遠く離れたが、ずっとお二人は「あの子、どないしてるんや」と気にかけてくれている。

先日行った千代田区内での転居連絡を葉書で出すと、早速、華道担当の奥様:女先生から電話があった。
両先生共に85歳。
大きな手術を経て、女先生の体重は30kg台にまで落ち込み、
「週に1~2回、点滴で栄養補ってるんやけどね、毎日お父さんと色々喋りながら、楽しやってるんやで」との事。
お二人の体を案じ、こうして明るく過ごしてくれることに、私は「有難いなぁ~」と感謝している。

女先生は先生で、
「マンション住まいは慣れてるやろけど、ドア開けるときは、特に気ぃつけるんやで!」
「食べるもんは、しっかり食べてるんかい?」
53歳の教え子の身ぃを、相変わらず心配してくれる。
「うん、お蔭さんで、元気にやってんねん、センセ」
「それなら良かった。そやそや、甘いもんがええかい? 辛いもんがええかい? 何ぞ、贈ったげるわ」
の声に、私の甘えん坊ぶりは変わらずで、
「辛いもん、おかきがええ!」
と即答した。

電話を終えて、長年の両先生とのやり取りを思い返していた。
「感謝とは、決して一過性のもんではのぉて、感謝し、また感謝され、ご互いに思いを通わせ続けることやないやろか……挨拶代わりの〝感謝してます〟の何と薄っぺらいこと」
そんなミエミエの挨拶しかできない人の顔が浮かんできて、苦笑いした。

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2012年4月24日 (火)

テレビのない生活

今住んでいるワンルームマンションには、テレビがない。
今年のお正月、父がそれを聞いて、
「何! テレビも買われへんのか?!」
53歳で初の一人暮らしを始めた娘を心配しての言葉と分かっているけれど、
「テレビも買われへんのか、お前は!!」
語気荒く言われると、叱られているようだ。

見かねた妹が、
「違うって。姉ちゃん、テレビ、買われへんのやのぉて、置きたないねんて」
と言葉を添えてくれた。

しかし、父の耳にはもう入らない。
何しろ、思い込みが激しい性格だ。
「テレビも買われへんとは、お前、なんでや?!」
今度は問い詰め口調に変わった。

「そやから、トッチャン(実妹をずっとこう呼んでいる)が言うてくれたよに、テレビ、部屋に置きたないねん」
と答えたが、無駄だ。
「お前、テレビくらい……どないかせぇ!」
心配から怒りに変化した父の心を落ち着かせるため、
「はぁい」
と返事をした。

『お父ちゃん、うち、もう今年で54になるねん』
心配は有難かったが、複雑な思いも同時に抱いた。

4月もあっという間に終わろうとしている。
テレビは今もって買っていない。

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2012年4月11日 (水)

ツケでこぉた花かんざし(ツケ<月末清算>で買った花かんざし)

満開の桜の花を下から見あげて、
「ほんまに、花かんざしみたいや~」
溜息を洩らしながら、見入ってしまう。

小さな頃、花かんざしを数本持っていた。
髪が長く、普段は祖母に三つ編みにして貰っていたが、お正月には、祖母行きつけの〝髪結いさん〟(=美容院)で、『新日本髪』を結い上げて貰っていた。

「今年は、ほんちょっと桃割れみたいに、ゆうて(結って:ゆって)みたけど。おばあちゃん、どないです?」
必ず、髪結いさんは祖母に確認をとって、
「よぉでけたわ。赤い鹿の子も髪の間から見えて、映えるなぁ。よろし、よろしわ」
と祖母は応えた。

その後、今年用意の花かんざしを前髪部分にそっと挿し入れて、出来上がりだ。

昭和30年代半ば、花かんざしは、年末になると祖父に手を引かれて、町の小さな化粧品や髪飾りなどの小間物を置いている店に買いに行った。
買ってくれることに、正直、喜びはなかった。
というのも、
「ツケ(大阪弁:<大阪ことば事典 牧村史陽 編 講談社学術文庫 より抜粋>月末勘定)にしといてんか」
そういうのが分かっていたからだ。

まだまだ幼い子が、ムスッとした大人びた表情で祖父を見て、
「どうせ、ツケなんやろ」
と言ったことを鮮明に覚えている。
『おじいちゃんやのぉて、おばあちゃんが払うんやろ』
と思うと、申し訳なくて、祖父に笑顔は見せられなかった。

しかしだ。
髪結いさんで、花かんざしを挿して貰った瞬間から、嬉しくて、笑顔は一日中持続した。

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2012年4月 6日 (金)

Facebookで桜咲く

Facebookでは、職種や年齢が異なる色んな人と繋がる。
「けど、うちの友達は、やっぱり、ライターや出版関係の人が多いかも」
友達リストを見て、そんなことを思った。

桜が一気に咲いた。
そのせいか、桜に関する思いを短く綴った書き込みに目が行く。

ある人が新古今集から、桜の句をあげれば、
「では、私が思い出すのは」と、別の人は徒然草から出典の一句を出してくる。
こうして桜を詠んだ句を書き込みながら、Facebook上でやり取りが続いていた。

そこに参戦した私。
書き込みは下の文章だ。
『生涯を恋にかけたる桜かな      鈴木真砂女
この句、「さすがやなぁ~。うち、死ぬとき、こない言うたろ」と思てますねん。フフフ☆☆』

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2011年11月 8日 (火)

電子書籍 『男と女の胸の内』

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電子書籍で拙著
『男と女の胸の内』の販売が始まった。

綺麗なイラストで、ipadで見た時は
「ほぉ~」と声が出た。

購入先は、電子書籍の販売サイト honto。
 ↓ (下記が販売サイト)
https://hon-to.jp/asp/ShowSeriesDetail.do?seriesId=B-MBJ-24101-120083778-001-001


ダウンロードの仕方を詳しく説明したのが
http://www.publabo.co.jp/honto/

電子書籍出版社の(株)パブラボで作ってもらった。


周囲の皆さんの協力と支えがあって、自分の書いたものが形となっていく。
「いま、もう、ほんまのほんまに、おおきに。ありがとうございます」
心から、そう思う。

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2011年10月31日 (月)

facebook始めました

「ねぇ、facebook していたっけ?」
昨年あたりから、こう尋ねられることが多くなっていた。

今年になると、
「松尾さん、facebook 始めたら?」
に変化した。

そんなこともあって、
「ほな、なーんにもわかれへんけど、やってみよか~」
で始めた。

facebook の友達検索で『松尾成美(まつお なるみ)』を入力すると、同姓同名の方が何人か出てくる。
〝勤務先:ライター〟としてあるので、
「それが、うち(私)」だ。

今日のブログタイトルを
『facebook始めました』
と書いた途端、
「“冷やし中華はじめました”とか、“土瓶蒸しはじめました”みたいで……」
と思った。

続く言葉は
「季節もんか!」
一人で突っ込みを入れていた。

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2011年10月 3日 (月)

『男と女の胸の内』 電子書籍化完成間近

最新刊案内のバナーを貼った。

電子書籍出版社 (株)パブラボ

http://www.publabo.co.jp/
 

 ↑
HPにも告知がある。

「こないに綺麗なバナー作ってくれるやなんて、ほんま、うれしわ~(嬉しいわ)」
そりゃもう、ニコニコしてしまう。

お酒の月刊誌『TARU』に2年間連載した24篇に、新たに6篇書き加えた1話完結の30篇の“男と女のショートストーリー”。

「遊び人のおじいちゃんに育ててもろて、良かったわぁ。フフフ」の思いがあって書いた『私的遊び人論』
「女子(おなご)の本音は、到底、男はんには分かれしまへんやろけど……」と思って書いた『女の言葉』
「粋(すい)なお人は、こんなとこにも気ぃつこてはります」と思い出を振り返った『残り香』

などなど、30篇はどれも思い出深い作品だ。

電子書籍として販売が開始すれば、ipadなどでも読んでもらえる。
「フフフ、ホホホ」
  ↓ 
「ドキドキ、ワクワク」
  ↓ 
「うれし(嬉しい)、たのし(楽しい)」
毎日、バナーを見るたびに、気持ちはこの順で動いていく。

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