2013年1月 5日 (土)

ビジネスマナー:専門用語は噛み砕いて伝える

現在は、就職のために動くこと=『就職活動』を『就活』と呼んでも何の抵抗もない。
他に『婚活』もあれば、『終活(しゅうかつ)』という〝人生を終えるにあたっての活動〟の言葉も巷(ちまた)に広がってきた。

「専門用語かいな? それとも造語と考える方がええんやろか?」
と考えている間に、世の流れは速く、
「あれよ、あれよという間(ま)にやがな」
の思いを抱く頃には、一般的に通じる言葉になっている。


ところが、そこまで広がらない言葉もある。
例えば、ビジネスの場においては、話す相手が同じ業界の人か、そうでないかによって、
〝話す言葉を使い分ける〟ことが必要になる。


最近、政治家がよく口にする
「時間軸にそって」
という言い方も、国民一人一人に理解してもらいたいの気持ちがあるのなら、
「時(とき)の経過に従って」
「作業進行の予定と考え合わせながら」
の方が分かりやすい。

出版業界や、放送業界では、
「話のキモとなる部分」
という言い方が、最近はよく使われる。
これも、業界では違和感なく使われているが、一般的には
「話の肝心(かんじん)な所」
「話の重要な所」
の方が分かりやすい。


「時間軸」や「話のキモ」という言葉を使う人に出会う度、
『お宅さん、相手がお宅のいてる世界の人かどうか、分かって喋ってなはんのか?
ここにいてるんは、お宅のいてる世界とは違う人。そんな言葉、普段から殆ど耳にせぇへんと思いまっせ』
と、喋っている人の顔を見る。

『この言葉、つこたら(=使ったら)、えらい(=大変)この世界に通じてる人間に見えるとでも思てなはんのやろなぁ~』
溜息の代わりに下を向き、
『かしこ(=賢い人)と思われたいんやろけども。ほんまのかしこ(=本当に賢い人)は、〝一つの言葉を噛み砕いて、ちゃぁんと分かるように伝える事がでける(=できる)人でっせ』
俯(うつむ)いたまま心の中で言い終えると、顔を上げる。

『後(あと)、どんな言葉、つかわはんのやろ?』
ここまできたら、興味津々(きょうみしんしん)。
まだまだ専門用語や横文字言葉を話の間に挟みながら喋る人の顔を、じーっと見ている。

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2012年10月19日 (金)

後先(あとさき)考えんとアカンわなぁ

長野県上田市まで行ってきた。

市内にある、池波正太郎真田太平記館で、
〝イベント:竹内志朗の舞台道具帳-剣客商売〟があったからだ。
父のように慕う竹内先生が池波正太郎作品で手掛けた手書きのタイトルや、舞台セットのデザイン画を館内に展示。
必殺シリーズのプロデューサーの仲川利久氏とのサロントークも行われた。

JR上田駅への帰り道、
『酒粕あります』の文字を見つけた。
「粕漬けしょうとおもてたとこやったし、丁度ええわ。こうて(買って)帰ろ!」
買った酒粕は3.7kg入り。

広い間口の店内には、鰹節の匂いも漂う。
「鰹節は、なんとまぁ、これもほしかった焼津産!!」

酒粕と鰹節を迷うことなく買った。
鰹節は軽いが、酒粕はズシンとくる重さだった。

少し歩くと、レトロな建物の飴屋さんがあった。
フラフラと中に引きこまれ、どっしりとしたガラス瓶のラベルに〝滋養豊富〟と書かれた『麦芽水飴』を購入。

手荷物もそこそこあったのに、
「ついつい、食材には手ぇが出て」
思いもかけぬ重さになった荷物を抱いて、新幹線に乗った。

座席につくなり
「後先(あとさき)考えんとアカンわなぁ」
荷物の重さを急に感じ、これからの帰り道を思った。

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2012年8月28日 (火)

ビジネスマナー:「こりゃ、どもならん!」編

前々から、ヤフーオークションを利用している。
大阪弁で言う「セコ」・「セコハン」(=中古品<今風にいうならUSED>も、新古品も、新品もある。
運よく、「あぁ、うれし」と思う金額で落札できるときもある。

問題は、その後の『振込案内のメール』だ。
商品を出している人(=出品者)からのメールに、住所・氏名は書いてあっても、電話番号がない事も多い。
もっとひどい場合は、名前(姓)しか連絡してこない人もいる。

この時点で、「こりゃ、どもならんがな! なんぼなんでも、最低限のビジネスマナーというもんがおまっせ」と腹が立つ。

そこで下記のようなメールを先方に送る。

〝この度は、お世話になります。
商品を落札致しましたが、○○様からのご連絡には、電話番号がございません。

ネット取引はお顔の見えない商取引です。
急な連絡が必要な場合もございます。
連絡のつく電話番号を明記してくださいますか?

よろしくお願いします〟

名前(姓)しか表示してこない出品者には
〝この度は、お世話になります。
商品を落札致しましたが、○○様からのご連絡には、お名前の表示しかございません。

このオークションは見ず知らずの者同士が、ネットを通して、信用し、商取引を行うものです。

出品者の住所や電話番号の記載がないのは、当方の不安につながります。

当方の住所・氏名・電話番号は、すでに記しています。
あなた様の住所・氏名(フルネーム)・電話番号をお教えください。 

よろしくお願いします〟


書いている私の心中は
『お宅さんが振込案内をもろた時、思い出してみぃな。
 
・郵便番号
・住所
・会社名
・電話番号
・HPアドレス
・会社のメールアドレス
これだけのもんが書いてあったと思うのやけれど。
今回でいうたら、せめてお宅の電話番号<または、住所・氏名・電話番号>は書いておくべきこと』

カチンと来ている心を抑え、最後に『
よろしくお願いします』と書き、送信する。

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2012年5月 5日 (土)

しょぉね(性根)の入らん話

議員答弁程、伝わるものがない話し言葉もない。
そのひどさに、
「なんでこないに、こっちに響いてこんのやろ?」
かなり前から呆れる域を超え、憤りになっていた。

「なんでやろ?」
「この疑問を解決する、うちの腑に落ちる言葉はなんやろか?」
ず~っと、嫌な思いしか抱けない国会議員の話しぶりをTVで見かける度に、考えてきた。

過日、瀬戸内寂聴さんが聴衆に話している姿を見て、
「あっ! これや!! ここが違うねん。議員が話す姿勢にチョロチョロ見える〝責任逃れ〟の姿勢がないんやもん」

寂聴さんの話しぶりには、
「一言一句、ここで喋った言葉の責任は私がとります」の気持ちが、こちらに伝わる。
「責任はうちがとるという、しょぉね(性根)<大阪弁:根性、気持ちを込める>入ってるさかいに、心に響くんやわ」
と合点した。
「そやから、〝責任、とりたない〟〝足、すくわれたない〟の臭いがする議員の言葉に、うちはイラッとすんねんな」

全く、しょぉね(性根)の入らん話は聞くに耐えられない。

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2012年4月24日 (火)

テレビのない生活

今住んでいるワンルームマンションには、テレビがない。
今年のお正月、父がそれを聞いて、
「何! テレビも買われへんのか?!」
53歳で初の一人暮らしを始めた娘を心配しての言葉と分かっているけれど、
「テレビも買われへんのか、お前は!!」
語気荒く言われると、叱られているようだ。

見かねた妹が、
「違うって。姉ちゃん、テレビ、買われへんのやのぉて、置きたないねんて」
と言葉を添えてくれた。

しかし、父の耳にはもう入らない。
何しろ、思い込みが激しい性格だ。
「テレビも買われへんとは、お前、なんでや?!」
今度は問い詰め口調に変わった。

「そやから、トッチャン(実妹をずっとこう呼んでいる)が言うてくれたよに、テレビ、部屋に置きたないねん」
と答えたが、無駄だ。
「お前、テレビくらい……どないかせぇ!」
心配から怒りに変化した父の心を落ち着かせるため、
「はぁい」
と返事をした。

『お父ちゃん、うち、もう今年で54になるねん』
心配は有難かったが、複雑な思いも同時に抱いた。

4月もあっという間に終わろうとしている。
テレビは今もって買っていない。

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2012年4月18日 (水)

「落とし所」に「話の肝」

「話が見えない」
どのくらい前から使い出したのか思い出せないが、はじめてこの言い方を聞いたとき、
『そんな表現、けったい(大阪弁:おかしい)やろ。よぉまぁ、そんなこと、言わはるわ』
内心、ムカムカしていた。

それも言うなら、
「話の内容の先が分かりません」
「話の結論が想像つきません」
ということで、
「なんで、そない言われへんのやろ?」
むかつき度は増し、果ては
「話が見えないと言うたら、なんや、かしこ(賢い・頭が良い)そうに見て貰えるとでも思てなはんのやろか。アホラシ(馬鹿馬鹿しい)」
とまで思った。

近頃は、横文字表現を除けば、
「落としどころ」
「話の肝」や「肝となる所」
「背骨となるのは○○なわけで」
パッと思いつくのは、こんな言葉の使い方だ。

「落としどころ」→「話がまとまる所・内容・合意点」
「話の肝」や「肝となる所」→「話の最も重要な部分」
「背骨となるのは○○なわけで」→「話のきちんと1本筋の通っていることは、○○ということで」

わざと業界人ぽく見せたい意識が奥底に潜んでいて使っている人もいる。
この言葉しか知らないから、誰に対しても同じ言葉を使う人もいる。

「どっちにしたかて、うちはこんな言葉をしたり顔で言う人はかなわん! あぁ~、イヤヤ、イヤヤ」
と思ってしまう。

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2012年3月10日 (土)

三途の川は飛んで来い

3つか4つの頃に、母方の曾祖母が亡くなった。
今、息を引き取ったばかりだという曾祖母の布団の横に、母が泣いて座り、幼い私がそのねきに(大阪弁:そば)に正座していた。
その光景は実にはっきりと覚えている。

そうして自宅で息を引き取る姿、いや、実際には息を引き取った後の姿を見た。
曾祖母の死は、非常に自然な形だと、小さくても受け入れることができた。

「こんな小さかったら、死ぬって、どんなことかわからんやろ」という人もいるが、
「この目の前で寝てるよなひぃおばあちゃんは、もう動けへん人になってしもたんや。お喋りもせぇへんねんわ」
そんな思いで、横たわる曾祖母を見て、すぐねきで泣いている母を感じていた。

生の延長に死があると思ったのは、もっと先のことだが、原体験はこの時点だ。

私は今年で54歳になる。
そこそこ生きてきたし、満足感もある。
「このまま生きて、その先に、ふ~っと知らん間ぁに、死んでいくのやろなぁ」
そんなことも考えないでもない。

体調不良の時に、ほん、たまーに、彼岸にいる私を溺愛していた祖父が、
「おい、三途の川なんぞ、渡らんでもええ。ビューンと飛んで来い。おじいちゃんが待ってたるさかいに」の声と、
「何いうてはんのや、この人は。成美、あんたは、まだまぁ、こっちにこんかてええのやで。ほんまにもう、おじいちゃん、ええ加減にしぃ!」
の祖母の声が耳の奥で聞こえるときがあって、一人、ケラケラと笑ってしまう。

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2011年12月 4日 (日)

あんた、どないしてたん?

「ごめん。おばちゃんを町で見かけたら、隠れてしまうねん」
幼馴染は、こう言う。

70代半ばの母のパワーは、毎日全開だ。
幼馴染を見つけたら、彼女の近況を探らずにはいられないのだろう。
「まぁ、あんた、どないしてたん?」から始まって、
その他、諸々と『お尋ね』は広がっていく。
「ほんで、息子の○○ちゃんは?」
「たしか、あんたとこ、◆◆さんとことは、遠縁やったわな?」
親戚縁者の話にまで突っ込んでいく。

母の周囲のおばちゃん達の多くは、このタイプだ。

「堪忍な」と謝ると、
「ええねんけど、ちょっとしんどいときは、隠れる。フフフ。何もおばちゃんだけ違うし」
二人同時に、町内のおばちゃんたちの顔を浮かべているのがわかる。
「まぁな」
にんまりして、
「なぁ、同級生で言うたら、□□ちゃん、ほれ」
「あぁ、あの子、(こんなタイプに)なりそやな」
この先も〝突っ込み型情報収集大好きおばちゃん〟の存在は消えることはない。

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2011年11月10日 (木)

そんなアホな

急ぎの仕事があった。
企画書を書いたり、資料を作成したりと、「今日中に欲しい」と要求のあったものを先に片づけた。
やれやれと思ったときは、午後10時を過ぎていた。

それから遅いお夕飯にし、
「気持ちを入れ替えて、さぁ!」と思ったが、眠気が襲ってきた。
「あかん、あかん」と頭を横に振ったが、やはり眠気は飛んで行かない。
「お風呂に入ろ」
入ったら、湯船で眠ってしまった。
「あかん、あかん!」
ぬるくなったお湯から出て、目覚まし時計を午前3時に設定した。
「今、午前1時半やさかい、1時間半ほど寝て、ほんで、サッと起きよ」

気づいたら、完全に夜が明けていた。
目覚まし時計のスイッチは〝on〟から〝off〟に切り替わっていた。

「そんなアホな」
切り替えた記憶はない。
全く、ない。

「き、きょう中に、どこまでできるやろ」
こなす仕事量の重さだけがドーンと肩に乗ってきた。

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2011年11月 8日 (火)

電子書籍 『男と女の胸の内』

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電子書籍で拙著
『男と女の胸の内』の販売が始まった。

綺麗なイラストで、ipadで見た時は
「ほぉ~」と声が出た。

購入先は、電子書籍の販売サイト honto。
 ↓ (下記が販売サイト)
https://hon-to.jp/asp/ShowSeriesDetail.do?seriesId=B-MBJ-24101-120083778-001-001


ダウンロードの仕方を詳しく説明したのが
http://www.publabo.co.jp/honto/

電子書籍出版社の(株)パブラボで作ってもらった。


周囲の皆さんの協力と支えがあって、自分の書いたものが形となっていく。
「いま、もう、ほんまのほんまに、おおきに。ありがとうございます」
心から、そう思う。

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