2012年9月21日 (金)

マナー:先さんのことを考えて

明治生まれの祖母と一緒に出掛けるときは、
「先さん(さきさん:先様(さきさま)=先方(せんぽう)のことを考えて」
行動することが何よりも優先された。

大阪の親戚の家に行く際は、早めに家を出る。
親戚の主:北川(仮名)のおっちゃんが、いつも頼んでいる酒屋さんに立ち寄り、
「北川はんとこ、今も○○のお酒だすか?」
と尋ね、
「そうだすわ。変わってしまへんな」
の返事を確認してから、
「ほな、1本、届けてといておくんなはるか(=それなら、一升瓶1本を、先方に届けておいてください)」
熨斗(のし)の表書きを伝えて店を出る。

「(約束の時間まで)まだ間(ま)ぁあるさかい」
というので、商店街の喫茶店に入る。
注文は、夏でも冬でも祖母はホットコーヒー、私はクリームソーダと決まっていた。

腕時計を見て、
「さぁ、ぼちぼちと」
席を立ち、会計を済ませて店の外に出る。

約束の時間に先方に着くころには、先触れ(さきぶれ=前触れ)のように、さっき頼んであったお酒も届いていた。
先に届けておくことで、先方のお茶の用意や心の準備もできる。
私たちは喫茶店で休憩をしてから、約束の時間通りに着く。

今、仕事でもプライベートの場面でも、祖母のような気配りをしてくれる人は少ない。
気配りを欠いた人に出会うたびに、祖母のよく口にした
「先さんのことを考えて」
が脳裏に過り、
『まぁ、色んな人がいてるさかい、しゃぁないわ~』
苦笑いしてしまう。

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2012年9月 7日 (金)

ビジネスマナー:わが身定規

「お宅の常識、世間では非常識って言いますねん」
そんな呆れる言動を思い起こすのは簡単で、
「掃いて捨てるほどある、ある」
勝手にドンドン蘇ってくる。

突然、見ず知らずの人から私の携帯電話への連絡は、
「この携帯番号に電話したら、すべてが分かるとかで……」
と困惑気味に言うが、その声に全く覚えがない。
「あの~、私、お宅さんと面識おますやろか?」と問うと、
「いいえ、ないです」と明言する。

「ほな、誰が、うちのこの携帯に電話するよに言わはったんで?」
「○○さんです」
「○○さんなら知ってますけど、何をお宅さんに話すのやら、うちには分かりません」
「私も、何を尋ねていいのか分かりません」

どちらも「これ、どないすんねんな??」状態になり、、
「○○さんに、も一遍、松尾に何のための連絡をするのかを尋ねてください。それが分かってから、うちに電話をくれますか?」
で終えた。

何も「電話をしたら分かるから!」とそれだけの指示を出した○○さんに限ったことはなく、相手を慮る(おもんばかる)心を持たず、礼儀や常識に欠ける人は、年齢に関係なく、いつの世にもいるのだろう。
しかしながら、ビジネスが絡んでくると、上記のようなことは困る。

「この伝え方で、人は分かるやろか?」
「この言葉で、僕の(私の)誠意は伝わるやろか?」
それを考えずに行動する人は、大抵、「忙しくて、考える余裕がなくて」と決まり文句のように言う。

「そうですか」と平静を取り繕って答えるが、
『お宅はわが身定規(=自分の尺度でしか物事を判断しない)なお人。自分のことだけしか考えはらへん。もう~堪忍してぇな』
と腹の中では呟いている。

相手を思い、自分の行動を客観的に捉えて行動できない人がウジャウジャといて、近頃呆れ果てている。

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2012年4月18日 (水)

「落とし所」に「話の肝」

「話が見えない」
どのくらい前から使い出したのか思い出せないが、はじめてこの言い方を聞いたとき、
『そんな表現、けったい(大阪弁:おかしい)やろ。よぉまぁ、そんなこと、言わはるわ』
内心、ムカムカしていた。

それも言うなら、
「話の内容の先が分かりません」
「話の結論が想像つきません」
ということで、
「なんで、そない言われへんのやろ?」
むかつき度は増し、果ては
「話が見えないと言うたら、なんや、かしこ(賢い・頭が良い)そうに見て貰えるとでも思てなはんのやろか。アホラシ(馬鹿馬鹿しい)」
とまで思った。

近頃は、横文字表現を除けば、
「落としどころ」
「話の肝」や「肝となる所」
「背骨となるのは○○なわけで」
パッと思いつくのは、こんな言葉の使い方だ。

「落としどころ」→「話がまとまる所・内容・合意点」
「話の肝」や「肝となる所」→「話の最も重要な部分」
「背骨となるのは○○なわけで」→「話のきちんと1本筋の通っていることは、○○ということで」

わざと業界人ぽく見せたい意識が奥底に潜んでいて使っている人もいる。
この言葉しか知らないから、誰に対しても同じ言葉を使う人もいる。

「どっちにしたかて、うちはこんな言葉をしたり顔で言う人はかなわん! あぁ~、イヤヤ、イヤヤ」
と思ってしまう。

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2012年3月 1日 (木)

せんないこととは分かっていても

「今後の仕事の広がりを望むのなら、facebookを使った方がいい」
「twitterもした方がいい」
「facebookもtwitterも、どちらを先に始めてもいいけれど、どちらもした方がいい」

私の周囲でもこんな意見を聞き、
『どこか本意ではないんやけど……』
の思いが消えないままで、facebookだけは今も、ほん、たま~に書いている。

知り合いの誰かが書いた『○○駅前で、ラーメンなう』
そんな文字を見て、
「へぇ~」で終わるときもあれば、
「まぁ、えらい今日は遠い所で仕事してるんやわ」と思うこともある。

プライベートな情報と、会社で行っている新企画案内の情報を、どんな割合で入れていくかも考えて行っている人も多く、その事実に
「えらい、賢い人やこと」
と素直に尊敬もする。

けれど、私は少なくても
『○○でラーメンなう』は書かない。
私の基準では、それはあまりにも私的過ぎる情報だからだ。
ただし、『○○でラーメンなう。トッピングにダチョウの煮卵』とか、「えっ! そんなんありなん?!」と驚くような事実があると、写真付きで載せると思う。

せんないこと(大阪弁:仕方がない)とは分かっていても、
ひっきりなしにiphoneなどで、今、身の回りに起こった〝あまりにも私的過ぎる情報〟を文字入力している人の姿を見ると、
「うちにとっては、せちからい(世智辛い:世渡りがしにくい)ことになったわ」と思う。

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2011年11月 8日 (火)

電子書籍 『男と女の胸の内』

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電子書籍で拙著
『男と女の胸の内』の販売が始まった。

綺麗なイラストで、ipadで見た時は
「ほぉ~」と声が出た。

購入先は、電子書籍の販売サイト honto。
 ↓ (下記が販売サイト)
https://hon-to.jp/asp/ShowSeriesDetail.do?seriesId=B-MBJ-24101-120083778-001-001


ダウンロードの仕方を詳しく説明したのが
http://www.publabo.co.jp/honto/

電子書籍出版社の(株)パブラボで作ってもらった。


周囲の皆さんの協力と支えがあって、自分の書いたものが形となっていく。
「いま、もう、ほんまのほんまに、おおきに。ありがとうございます」
心から、そう思う。

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2011年10月 3日 (月)

『男と女の胸の内』 電子書籍化完成間近

最新刊案内のバナーを貼った。

電子書籍出版社 (株)パブラボ

http://www.publabo.co.jp/
 

 ↑
HPにも告知がある。

「こないに綺麗なバナー作ってくれるやなんて、ほんま、うれしわ~(嬉しいわ)」
そりゃもう、ニコニコしてしまう。

お酒の月刊誌『TARU』に2年間連載した24篇に、新たに6篇書き加えた1話完結の30篇の“男と女のショートストーリー”。

「遊び人のおじいちゃんに育ててもろて、良かったわぁ。フフフ」の思いがあって書いた『私的遊び人論』
「女子(おなご)の本音は、到底、男はんには分かれしまへんやろけど……」と思って書いた『女の言葉』
「粋(すい)なお人は、こんなとこにも気ぃつこてはります」と思い出を振り返った『残り香』

などなど、30篇はどれも思い出深い作品だ。

電子書籍として販売が開始すれば、ipadなどでも読んでもらえる。
「フフフ、ホホホ」
  ↓ 
「ドキドキ、ワクワク」
  ↓ 
「うれし(嬉しい)、たのし(楽しい)」
毎日、バナーを見るたびに、気持ちはこの順で動いていく。

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2010年11月 1日 (月)

大阪弁:いらんことしぃ(要らん事しぃ)

「うちは、ほんまに、いらんことしぃ(要らん事しぃ)やわ」
嘆いた場所は、仕事で利用していたホテルの部屋だった。

“いらんことしぃ(要らん事しぃ)”とは、『不要な事ばかりする人』という意味の大阪弁だ。

出張に持参したPCの容量を改めて見直すと、
「もっと空き容量を増やして、動きをかる(=軽く)した方がええわ!」と思い立った。

ここからいらん(=不要な)事を、次々にしでかしてしまった。
再起動するたびに、「あれれ? なんやおかしなってる」と感じた。
挙句、入力不可になってしまい、仕事先でPCを使う事はできなくなった。

これから、PCのメンテナンスをお願いしている所に連絡をする。
「いらんことやってしもてん。あんじょお(=うまく)直るやろか?」と、情けない顔をした自分の姿がはっきりと浮かぶ。
思わず、「後悔先に立たずやな」とこぼしてしまった。


モノづくり企業と、主宰する“松尾成美 話すように書く文章教室”の奈良市学園前教室受講生とのコラボ企画:文創りのエチュード 第2弾が配信されている。

第1弾は、各種の紙器(貼箱)を見て、触って、話を聴いて、イメージを膨らませて、受講生の各々がフィクション・エッセイを書いた。
作品は、下記の
村上紙器工業さんのHP
http://www.hakoya.biz/blog/information/item_647.html

第2弾は、和紙や和紙製品を題材に創作したフィクション・エッセイを、10月28日(木)から8日間、毎日1話ずつの配信中。
作品は下記の
和紙商小野商店さんのHP
http://www.onopapers.com/index.php?topic=blog

10/28:
第1話  『水色式部日記』/村瀬朋子さん作 和綴じの本×フィクション
10/29:第2話 『フォーチュンカード』/街野あかりさん作 和紙の名刺×フィクション。
10/30:第3話 『グッバイ・サラ』/児玉美津江さん作 七夕大麗紙×フィクション。
10/31:第4話 『退屈からの脱走者』/島村綾さん作 揉み紙の上製本×フィクション。
11/01:第5話 『日本最新流行会社 楽園.com』/斎藤陽菜さん作 和紙の名刺×フィクション。


「まぁ、一編、読んでもらえたら」と願っている。

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2010年9月16日 (木)

ほんに、良かった<文創りのエチュード>新聞掲載

産経新聞・関西のWEB版 9/3付の記事↓
http://www.sankei-kansai.com/2010/09/03/20100903-043203.php 
新企画:『文創りのエチュード』 ~文章教室と中小企業とのコラボ企画~
の記事掲載の事を、
「はてさて、あの子、どないしてるのやろか?」と気に留めてくださっている方々に、
「こんなことしてますねん。お蔭様で、元気に過ごしています」と一言添えて知らせた。

すると、娘のように可愛がって下さる、茶道と華道の先生から電話があった。
お二人はご夫婦で、茶道担当は奥様で『女先生』、華道担当は御主人で『男先生』と呼んできた。

女先生の明るい声が電話を通して流れてきた。
「成美ちゃん、新聞に大きに載って、えらかった、えらかった。センセ、褒めたげるで。お父ちゃんも喜んで、二人して泣いてしもたわ」と言ってくれた。
嬉しい電話だったが、ふっと抱きしめられたような感覚を覚え、涙腺が緩んだ。

「成美ちゃんの頑張りを見て、わたしらも頑張るわ」と心強い言葉が続いた。
の企画を新聞で取り上げてもろて、ほんに(=本当に)、良かった』と、つくづく思った。

中学の時から習っていた男先生と女先生の前では、心が緩む。
両先生共に80歳を越えている。
お二人ともお体が余り丈夫ではない。
『長く、出来るだけ長く、お元気でいてくれますように」と願っている。

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2010年9月10日 (金)

大阪弁:「えぇとこどり(好い所取り)」

「えぇとこどり(好い所取り)」と言えば、良い意味でも悪い意味でも使う。
例えば、
「あの子見てみぃな。てて親(父親)と母親のえぇとこどりで、ほんに別嬪さんになるで」
=あの子を見てごらんよ。父親と母親の顔の良い所ばかり取ってきて、このまま行けば本当に綺麗な女性になるだろうね。

仕事で、相手への怒りがかなり溜っていると、一昔前の言い回しなら
「ずるいやないか。お前ちゅう人間はやな、後からやって来て、ひょぃとえぇとこどりしくさってから」
=狡いじゃないか! あなたという人は、後からやってきて、素早く、分の良い話の所だけを取っていくなんて。

現在は、人当たりがもっとあっさりしているので、
「ずるいなぁ。ぅん、もぉー、後から来て、ええとこどりやろ~」
精々、この程度で、直接相手に言わず、あくまでも一人で呟くか、誰かに愚痴を溢す、『ぼやき』で終わってしまう。

私が仕事をするときに心がけているのは、決して「あいつだけ、えぇとこどりって、そら、ないやろ」の声が出ないようにすることだ。
仕事に関わった人達全員が、夫々の立場で「こないしたらどやろ?(どうだろうか?)」と試行錯誤をし、意見を出し合って、最後は「でけて(出来て)良かったなぁ」の声が出るのが理想だ。

今回のモノづくり企業と、私の主宰する文章教室の受講生とのコラボ企画:<文創りのエチュード>も、そんな思いで進めている。
詳しくは、村上紙器工業さんの http://www.hakoya.biz/ に入ってもろて、
“お知らせ・イベント情報 ~貼箱×放送作家~”をご覧下さい!

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2010年9月 9日 (木)

コラボ企画の新聞記事:日刊工業新聞

先達ては産経新聞 大阪版でコラボ企画<文創りのエチュード>の記事を取り上げてくれ、これもほんまに嬉しことでおました。
昨日は、
日刊工業新聞 2010.9.8(水)版に、下の記事が掲載されて、有難いこってす。

【日刊工業新聞 2010.9.8(水)の記事】

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