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2012年12月10日 (月)

ビジネスマナー:後引く第一印象

かれこれ15年程の付き合いになる経営コンサルティング会社の代表は、もう90歳近い。
色んな人に出会い、培った経験から、
「初対面の人でも、その性根を見極める勘は、えらいもん持ってはるわ」
と感心する。


90歳近いとはいえ、若く見える。
背筋も曲がっておらず、声量もあり、
「もうちょっと、ゆっくり動いた方がよろしのに」
と思うほど、動作もキビキビしている。

その方が、私を誰かに紹介してくれる際は、
「こいつな、えらいはんなりして、まぁ、一見おとなしというか、なんちゅうか、〝優しい女らしさ〟を感じさせるやろ? そやけどな、こいつの中身は、その辺の男より、う~んと男やぞ」
と笑いながら、先方に伝える。

私は否定もせず、穏やかな笑みと共に
「どうぞ、今後とも、よろしおたの申します」
と、ゆっくり頭を下げる。

連携プレーと言えなくもないが、こうして初対面の相手は、
『目の前で頭を下げる松尾の優しげな印象と、本当の姿は違うというわけか??』
困惑の表情が残る顔のまま、名刺交換をしてくれる。

就職戦線がスタートした。
ビジネスマナーでは、『好感のもてる第一印象を残すために』をテーマにかかげ、清潔感のある服装から始まって、言葉づかいや所作に渡る諸注意を伝える本や、ネットで配信されているものは多い。

が、年齢を経て、互いの信頼関係があってこそ成立する、誰かを誰かに紹介する時、またされる時の第一印象は、ある種の連携プレーが〝あ・うん〟の呼吸でなされていなければ、上手くいかない。

私の場合、「こいつ、信頼できる」と信用を得た人との〝あ・うん〟の呼吸で、紹介先の方に
『松尾って、一体、どんなやつやろ?』
の疑問を持って貰うことで、他の人とは一味違った〝後引く第一印象〟を残してきたように思う。

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