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2012年5月29日 (火)

お蔭さんで

「感謝します」
出会った後に、そんな言葉を貰う事がある。
「仕事での〝感謝します〟の言葉や気持ちは、ほとんどの場合、その時だけのもんやないやろか?」
近頃、そう思うことが多い。

私には愛しいご夫妻がいる。
お二人でお茶とお華の教室を開いており、私は12歳から20歳過ぎまで習っていた。
結婚・離婚・転居と、環境も生活場所も、その時々で変わった私だ。
そして今は、関西と関東と遠く離れたが、ずっとお二人は「あの子、どないしてるんや」と気にかけてくれている。

先日行った千代田区内での転居連絡を葉書で出すと、早速、華道担当の奥様:女先生から電話があった。
両先生共に85歳。
大きな手術を経て、女先生の体重は30kg台にまで落ち込み、
「週に1~2回、点滴で栄養補ってるんやけどね、毎日お父さんと色々喋りながら、楽しやってるんやで」との事。
お二人の体を案じ、こうして明るく過ごしてくれることに、私は「有難いなぁ~」と感謝している。

女先生は先生で、
「マンション住まいは慣れてるやろけど、ドア開けるときは、特に気ぃつけるんやで!」
「食べるもんは、しっかり食べてるんかい?」
53歳の教え子の身ぃを、相変わらず心配してくれる。
「うん、お蔭さんで、元気にやってんねん、センセ」
「それなら良かった。そやそや、甘いもんがええかい? 辛いもんがええかい? 何ぞ、贈ったげるわ」
の声に、私の甘えん坊ぶりは変わらずで、
「辛いもん、おかきがええ!」
と即答した。

電話を終えて、長年の両先生とのやり取りを思い返していた。
「感謝とは、決して一過性のもんではのぉて、感謝し、また感謝され、ご互いに思いを通わせ続けることやないやろか……挨拶代わりの〝感謝してます〟の何と薄っぺらいこと」
そんなミエミエの挨拶しかできない人の顔が浮かんできて、苦笑いした。

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