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2012年5月22日 (火)

人さんの幸せをねごて(願う)

時期は過ぎたが、毎年の5月5日の子供の日の光景は、40年過ぎてもはっきりと思い出す。

朝一番に、祖母が頼んであった和菓子屋さんから、10個の柏餅を入れて1パックになっている包みが、木製の餅箱で2段分届く。

「今年も仰山やわぁ~」と、先ず思う。
小学5年生くらいだっただろうか?
私と妹は、祖母からの指示にそって、町内に住む、祖父母の知人で、大抵はお孫さんがいるお宅に手分けして届けに向かった。

「ごめんください、松尾です~。あの、これ、おばあちゃんから、みなさんで食べてもろてって」
「あのまぁ、毎年、すまんこって。おばあちゃん、ほんまにこないして、気ぃつこてくれてから。おおきに、おおきに。有難く頂戴しますとゆうといてな」

どこのお宅でも同じような言葉を貰い、すぐに帰宅。
次の配達先を聞くと、私と妹は、小中高時代は自転車で、それ以降は、単車で走り回った。


祖母には『久子』と名付けた娘がいた。
元々虚弱体質で、「小学校に久子をおんぶして行ったこともある」と話す祖母の顔には、『それも嬉しかった』の色が見て取れた。
だが、可愛い盛りの7歳の時に、祖父母はたった一人授かった実子を病で亡くした。

「人さんのお宅の子ぉが、どうぞ、元気に育ってくれるよに(ように)」
そんな願いを込めて、祖母の5月5日があった。


年中行事に込められた祖母の柏餅配りの手伝いは、53歳の私に影響している。
大したことはできないが、それでも何かある度に
「○○さんのことおもたら(思ったら)、こんな時、 どんな事をしたら、ええ方(ほう:方向)にいくのやろか?」
と考える大本(おおもと:根源)になっている。

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