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2010年9月14日 (火)

ちょっとやそっとの事で進みまへん:買いもん編

母との買いもんは、ちょっとやそっとの事で進まない。
『ちょっとやそっと』とは、大阪弁で「簡単にはできそうもない・容易く(たやすく)思うところに到達しない」の意味を持つ。

母は、あれこれ品定めに時間がかかるのとは違う。
決断力は抜群の速さを持つ。

しかしながら、母は、お店の人に自分の周囲の事だけを例に挙げ、伝えたい事を話そうとするので、「これは、ちっと(=少々)難儀や」となる。

「このズボン、この裾。ここ、もっとやまもっさん(山本さん)の穿いてたズボンみたいに、ガバッと開くよになったのないやろか?」
お店の人には、『山本さんの穿いていたズボン』など分るはずもない。
が、母の話は続く。
ごくごく狭い地域でしか分らないお店の名前や、母の友人知人の名前が次々に登場する。

やむなく、こうなると私が偽装店員になり、母を接客するという設定の小芝居をする。
「お客様、その山本さんとおっしゃる方は、お客様のご友人で、その方の穿いていらしたズボンの裾の形が、お気に召していらっしゃるのですね」と問いかける。
「そう、そう」と母は答える。
ここでお店の人に目配せして、『すんませんけど、これからの話、聞ぃといて貰えませんか』と合図をすると、大抵、頷いてくれる。

「ではお客様、その裾の形ですが、実際ご覧になった時の形を、お教え下さいませんか? 裾のどの部分が、どのようにガバッと開くのでしょうか?」
情報収集の済んだところで、お店の人がにこやかに、母の希望の商品を「こんな感じでしょうか?」と持ってきてくれる。
母は大満足だ。

「めでたし、めでたし」とするために、近頃は、店頭で小芝居をするのも上手くなった。

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