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2010年8月16日 (月)

ちぃちゃい(小さい)時と変わってへん

南海電車に乗り、席に座って、何の気なしに向かいの席を見た。
白いワンピースに、膝に置いた小振りのバッグが良く合っている上品な女性が座っていた。
『うちより年上で……うん? うち、あの人、たしかに知ってる。そやのに、名ぁが出てけぇへん』
向こうもこちらを見ている、そんな気がした。

電車は出発して、やがて到着駅に着いた。
その間、繰り返し『あの人は……あぁ、知ってるはずやのに……知ってんねんて』と歯痒い思いが続いていた。

下車駅で腰を浮かすと、向かいの女性が「成美ちゃん」と声をかけてくれた。
途端に、「加代ちゃん」と滑らかに口から出た。
しかしこの瞬間、頭の中では目の前の女性が『加代ちゃん』その人と一致していないのに、とにかく「加代ちゃん」と出た事にびっくりした。

加代ちゃんには、小さな頃、町内で一番可愛がって貰った8つ年上のお姉ちゃんだ。
「私、もう孫までいてるんやで」
30年余りも合わずにいたのに、「電車乗った途端、すぐに成美ちゃんやと判ったわ。ほんまに、ちぃちゃい(小さい)時と変わってへん」
還暦を迎えた加代ちゃんが笑っていた。

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