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2010年8月 3日 (火)

大阪弁:「じゅんさい(蓴菜)」

大阪弁で「じゅんさい(蓴菜)な人」と言うと、「ええ加減な人」という意味だ。
現在、80才を超える大阪市内で生まれ育った方に尋ねると、「“自分の意思を持たない”とか“他人の意思に左右されやすい”というニュアンスで、従って褒め言葉ではない」と教えて貰った。

ところが、今年74才の和歌山県伊都郡かつらぎ町生まれの母に尋ねると、「“じゅんさいな子ぉ”と言うたら、素直でええ子と言う事で、その子を褒める時に使う」と話す。
「えっ?!」と驚いた。
伊都郡は紀北地方(和歌山県北部)で、大阪府に隣接する。
しかし、かつらぎ町は伊都郡内ではあるけれど、言語は隣の那賀郡の影響を色濃く受けていると、ずっと母方の祖父母の話し言葉を聞く度に感じてきた。

毎度お馴染みの<大阪ことば事典 牧村史陽 編 講談社学術文庫>を開いた。
以下、そこから抜粋すると
『ジュンサイ(蓴菜) 睡蓮科に属する水草。転じて、でたらめ、よい加減なことの意に用いる。ジュンサイのもっているぬるぬるした感じが、あいまいさを連想させるのであろうか。
全国方言辞典には
①いいかげん。でたらめ。ジュンサイなことを言う。福井県敦賀・滋賀県彦根・大阪・兵庫県美嚢郡・香川県小豆島。
②虫がいい。勝手。只で呉れ(ただでくれ)とはジュンサイだ。淡路島。
③従順。ジュンサイな人。和歌山県那賀郡。
④半可通。大阪』
と記されていた。

大阪弁の「じゅんさい」と、母の使う「じゅんさい」の意味が違うのは、これで判った。
「そないなると、相手が関西のどこで生まれ育ったかによって、受け取り方が違うよになる」ということだ。
「“じゅんさい”、これは気ぃつけとかな」と思った言葉だ。

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