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2008年5月 4日 (日)

古い大阪弁:服(ぶく)かかる

年の初めに、96歳の祖母は言った。
「まぁ1年は、生きてなな。なんちゅうても、薫(息子=私の伯父の名)が神社の役やってるさかい。もしも、死んでしもたら、服(ぶく)かかるやろ」
<対訳>
「もう1年間は、生きていなければなるまい。なんといっても、薫が神社の氏子役員をしているので。もしも私が死んでしまうと、喪に服さなければならない。(そうなると役員ができないの意)」

祖母の住む紀北地方(和歌山県北部)は、大阪に隣接する土地であるが故、祖母のような高齢者に古い大阪弁が残っている。
『服かかる』とは、大阪弁で『服喪』を表す。
この時の“服”は“ぶく”と濁音で発音する。
この言葉も、祖母以外、周囲で耳にすることもなくなった。

『服かかる』ことになると、神事などには出ることができない。
96歳の母親が、74歳の息子が氏子役員になったことを喜び、「この任(にん:任期)の間は、なんとしても死なれへん」と話す。
生きる支えがこういう場合もある。

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