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2008年5月 7日 (水)

神さん、いてました

小さな頃から可愛がってくれる滝川のおばちゃん(仮名)が、病に倒れた。
80半ばということもあって、入院はしたが、手術をせずに治療を受けている。
女一人生きてきたその人生は、山あり谷ありだった。
人の裏も表も知っているおばちゃんに、嘘は通用しない。いつも、本音で語り合ってくれるのが有難い存在だ。

おばちゃんには訳あって、若い頃に幼い一人息子を手放し、はるか遠くからその成長を見守るしかなかった時代があった。
その子が大学生になった頃から、徐々に行き来が始まった。
とはいえ、「世間一般の親子関係は望んだらあかんのや」の思いも抱いていたのだろう。
病院の談話室で私と向き合うと、
「おばちゃんね、色々苦労もしてきたし、何遍、神も仏もないもんやと、そんな辛い目ぇにも遭うてきたけど、神さん、いてたわ」
ポロッとそう話した。
「今、関東に住んでるあの子が、週に1回、向こうからここ(関西)に通うてくる。こんなこと、あるとは思わなんだ。おばちゃん、字ぃも上手にかかれへんけど、昨日の晩、手帳に、『神さんいてます』って書いたわ」
滅多に涙を見せない気丈なおばちゃんが、泣いていた。

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