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2008年4月16日 (水)

やがて行く道

96歳の母方の祖母は、伯父宅の離れで独居同然だ。
昨年から、時々、幻聴と幻覚に襲われるが、それでも一人で暮らしている。

「誰に気兼ねものぉて、好きな事ができるんやさかい、けっこ(結構)なことや」と、元気な頃の祖母は言っていた。
幻覚や幻聴に陥る自分の姿を、「なんで、こないおかしなるんやろか。ほんにかなわん」と嘆く。
結婚以来、日記をずっとつけているので、「こぉつと(=“はて、さて”程度の意)、ほれ、○日から書いてないやろ。この間がおかしなってたんや」と、日記帳を開いて冷静に判断する。

じりじりと進む心身の衰えを、こういう形で知るのは、本人も辛い。
「そやけど、おばあちゃん、やがてうちらも行く道やねん。すんません。先、歩いてもろて」と話したことがあった。
「そうかもしれん……」と答えながら、祖母は大きな溜息をついた。

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