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2008年4月17日 (木)

おてかけさん(妾)と別宅

昭和30年代の育った町内には、“おてかけさん”と呼ばれる人達が、普通の暮らしをしていた。
“おてかけさん”とは『てかけ(妾)』、今は『愛人』と言われることが多い。

幼い私が「おてかけさんなんや」知った頃には、すでにどの女性も60歳を超えていた。
小さな家の中で、二人でお茶を飲む姿などは、長年連れ添った夫婦のように見えた。
が、町内の住いは、そこに来る男性にとって、あくまでも『別宅』だった。
「○○さんとこの『本宅』は、▲▲やろ」と、誰もが本当の住いを知っていた。

私の知るおてかけさん達は皆、派手な暮らしなどしていなかったし、遊んで暮らしているような人は一人もいなかった。
お手当はあったのだろうが、どの女性も商売をしていた。
質素で、世間にも、男性にも、その男性の家族にも、非常に律儀に暮らしていた。
そんな生活を垣間見ながら、“おてかけさん”と呼ばれても、一本筋の通った女の生き方を教えてもらった気がする。

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