古い大阪弁:八町三所(はっちょみところ)
祖母は96歳になった。
その祖母の言葉で、怒っているのに可愛く聞こえるのが「八町三所(はっちょみところ)」という単語だ。
大阪ことば事典(牧村史陽 編:講談社学術文庫)によると、【八町を三度に飛ぶ意。走ることの極めて速いことをいう。】となっていた。
祖母の使う時は、上記の意味に用いるというよりも、あっちに飛び、こっちに飛び、全く片付かない様やまとまりのない事を指す。
例えば、パッと開けた部屋が大変散らかっていた。
すると、「これっ! こんな八町三所にするもんやない!」と叱る。
「他に誰かが、この言葉を使えへんやろか?」とネット検索した。
ブログ:おきどころ http://blog.zaq.ne.jp/okidokoro/ に、こだま ひびきさんが漫才の中で、『話が飛躍しすぎる時に使う』と書いてあった。
但し、このブログで使用されていた漢字は“八丁三所”だった。
推論だが、大阪ことば事典に記載の意味から転じて、大阪に隣接する紀北(和歌山県北部)育ちの祖母のような使い方となったのではないだろうか。
言葉の響きといい、何とも可愛い言葉だ。
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コメント
初めまして。
子どもの頃、祖母に「はっちょうみとこ云々…」とよくしかられていたのをふと思い出し、あれはどこからきた言葉だったのだろうと調べているうちに、こちらにたどり着きました。
最初、八町味噌子が訛ったのでは、と勝手に推測していたのですが(^^ゞ、まさかこんな字だったとは!
少し言い方がちがいますが、意味は同じようです。
生前の祖母は一つのことを一生懸命やるのが尊いと考えていたようです。好奇心が強くてあれもこれもやりたがる私を心配して、「はっちょうみとこはあかん!」としかってくれたのでしょう。アクセントは関西人が言う「高野豆腐」と同じで、「はっ・ちょう・み・とこ(=こう・や・ど・うふ)」って感じです。
古い大阪弁は雰囲気がありますね。こういう言葉たちが日常に生きていればいいのに、と思います。
疑問が解けてすっきりしました。ありがとうございました。
投稿: くま | 2008年4月 1日 (火) 23時15分