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2007年12月19日 (水)

最初の給料袋

短大を出て、出版会社に入ったのは、今から30年前の事だった。
給料日は、社長が直々に社員一人一人に給料袋を手渡すのが、この会社の習わしだった。
入社して一月。その間、新人研修などもあり、実際に仕事現場で対応することなどしれていた(=大した事はない)。

配属されたのは営業部だった。
同じ部署の先輩の一人が、給料手渡しの始まる少し前に私の傍にやってきて、
「有難うございますとお礼を言うのよ。頂いた分の仕事はしていないのだから」と耳元で囁いてくれた。
言葉は優しく素直に心に広がり、「はい。(教えてもろて)おおきに」とお礼言うと、彼女は笑っていた。

社長から給料袋を「ご苦労さん」と頂くと、「有難うございます」の言葉と頭を下げることは間違いなくしていた。
でも、「頂いた分の仕事は、まだ出来てへんうち(私)ですけど、早よ仕事覚えて頑張ります」の気持ちを込めて、頭を下げてはいなかっただろう。

「ほんまに教えてもろて、感謝してます」
今でも、時々あの時の情景を思い出す。

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