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2007年11月22日 (木)

妻を亡くした見知らぬお人

友人の女性と二人で、鶴橋の居酒屋に入った。
カウンターに二人並んで座った横に、見知らぬ男性が後から座った。
私と友人は近況報告や、嫌な事、悩み事など一気に話しては、ビールを飲んだ。
「お宅ら、友達?」と隣に座る男性が話しかけてきたのがきっかけで、言葉を交わすようになった。
『60代半ばとゆうけど、もうちょっといってる(年齢をとっている)ように見えるけど』と思った。
『きっと、誰かと話したいんやろなぁ』という雰囲気は、私も友人も判ったので、しばらく話に付き合った。

男性は、この春、最愛の奥様をガンで亡くしたそうで、「ほんまに、ええ女やったんや」と繰り返した。
その寂しさを全身から放出している。『男の人がこの年齢で独りになったら、気の毒やな』と思った。
奥さんの闘病生活を女性二人に事細かに語って聞かせ、「おおきに、おおきに」と言って帰って行った。

お店のおばちゃんがやってきて、「ご苦労さんでしたなぁ。あの人、お昼もここで食べて、夜もここで済ましはるんですわ。寂しいんやと思います」と言いながら、男性が使っていた食器を片付けた。

店の戸がガラッと開いた。
「いらっしゃい」と入り口に向かっておばちゃんは声を掛け、「ここどうぞ」と手招きした。
さっきまで男性の座っていた席に、また見知らぬ男性が座った。

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