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2007年11月20日 (火)

ナンパの下手な気弱な男

しばらく前から、背後にくっついて歩く男性が気になった。
場所は大阪 ミナミの繁華街。夜9時を回っても、あちこちの電気は赤々と点いている。
少し首を振ると、男性の風体だけは掴めた。
『年齢は、50半ば。スーツ着てはるけど、遊び着に近い感じのもんやわ。サラリーマンとはちゃうな』
垣間見た男性の服装から、そんな事を感じた。

やがて男性は「あの、あの」と声を掛けてきた。
『うちに声掛ける人なんて、ほんまないことやのに』と驚いたが、男性の声の調子が気の毒なほどオズオズとしている。
無視して歩くのは、何となく申し訳なくて、「はい、なんぞご用ですか?」と答えた。
「これからお食事でも」と誘うので、「今食べたばっかりで」と言った。
途端に、「そうですよね」と下を向いて、次に顔を上げると「それじゃ、お茶、いやお酒でも」と続いた。
「お茶もコーヒーもお酒も、結構です。ほんまに、お腹チャプチャプですねん」
「あぁ、そうですか」と男性は言って、路地に消えて行った。

今では顔すら全く浮かんでこない。ただ気弱さだけが妙に印象に残った男性だった。
「あの路地に消えた後、あの人、どんな一夜を過ごしたんやろ」
余計なお世話だが、書きながら、ふと思った。

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