大阪弁の“さん”付け 生きもの編
大阪弁で、干支の12支の中、“さん”がつくのは『みぃさん(巳さん=蛇)』だけ。
「えべっさんの境内で、うち、白い巳ぃさん見てん」と小さな頃、祖母に興奮して話した。
「巳ぃさんは、神さんのお使いやさかい、石なんぞ投げるもんやないで。そんなことしたら、罰当たる」と言った。
動物で“さん”がつくのは、化身すると伝わるものかもしれない。
狐は、『おきつねさん』や『こんこんさん』
また、お稲荷さんのことも、『こんこんさん』と呼んだ。
狸は、『おたぬきさん』
『お蚕さん』と言って、20代の娘達に笑われたが、これは今でも私は使う。
生糸は収入に繋がるので、「大切な」の意味をこめ、感謝の気持ちで“さん”をつけたのだと考えている。
成長して蛾になると『蛾さん』とは言わないし、蝶のことも『お蝶さん』などとは言わない。
蛾は蛾、蝶は蝶々だ。
大阪弁の“さん”付けは、奥が深い。
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