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2007年5月 9日 (水)

ちょっとええ話

70半ばの父の同窓会が、10年ぶりに開かれることになった。
その間に、亡くなった人もいれば、認知症が出始めた人もいる。
「おうたら(会ったら)、どこどこが痛いの、悪いのの話ばっかりや」とぼやく幹事役の父も、透析を受ける身だ。
父の友人達が呼び合う時は、男性は○○君・女性は○○ちゃんと、いくつになっても“君”・“ちゃん”付けだ。

今回は1泊旅行を計画したが、10年前は元気だった里子ちゃん(仮名)が、認知症が進み、ご主人が一人で介護を続けている。
ご主人から連絡があり、「(妻に)同窓会の話をしたら、行きたいと言うて。しかし、目ぇ離されへん状態で、これでは皆さんに迷惑をかけると…」と沈んだ声。父は、早速、女性幹事の光子ちゃん(仮名)に連絡した。
光子ちゃんは、「心配せんでも、うちと珠恵ちゃん(仮名)と二人で面倒みさしてもらうさかい」との事だった。
同窓生が揃っての宴席は楽しく、それが終わって部屋に戻った。
勿論、里子ちゃん・光子ちゃん・珠恵ちゃんの3人は同室。蒲団を里子ちゃんを真ん中にして枕を並べた。
トイレに立てば、誰かがそばにつき、食事の時も、皆が夫々それとはなく気遣った。
無事帰宅すると、里子ちゃんのご主人からお礼の電話があり、「(妻の)あんな和やかな顔、ここ数年、見たことない。おおきに。ほんまに皆さんにようしてもろて」
父は、「そら良かった。わしかて、いつどないなるかわからんがな。ハハハ」

そんな様子を母から聞くと、祖母が「人の世は、相身互い(あいみたがい=互いに助け合うべき)やで」と言っていたのを思い出す。

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