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2007年4月21日 (土)

鬼嫁を作らない方法

昭和30年代の育った町内には、幾人ものお兄ちゃんやお姉ちゃんがいた。
その中に、7つ年上のカズオちゃんがいた。
カズオちゃんは、大きくなるにつれ、町内で一番男らしい人に育っていった。

カズオちゃんのおばちゃんは、昔から余り料理が得意でなく、スーパーの総菜をそのまま卓上に置くと噂されていた。
カズオちゃんの奥さんは料理が上手だった。美人で卒のない(=よく行き届いて無駄がない)態度は、おばちゃんとは正反対で、町内では「あない違たら、(嫁姑として)合わんやろ」と影で囁かれていた。

ところが、カズオちゃんは女心を掴むのが上手い。
奥さんの手料理を褒め、おばちゃんのスーパーの総菜も褒め、その褒め具合が「嬉し」と女が思わず感じる一言で、「なかなか、ああは出来んわなぁ」と感心する言葉と態度だった。
褒められた方は喜んで、各々が、「こないゆうのよ」とにこやかに他人に喋るので、町内の人達にはこの家の事は筒抜けだった。
カズオちゃんのような人なら、鬼嫁も鬼姑も作らないだろう。

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