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2007年3月27日 (火)

褒めて育てる

94才の祖母は、叔父夫婦とは別棟に住み、衣・食・住の全てを自分でこなしていた。
「なんぞごとがあった時、あの子ら(息子夫婦)に世話になるのやさかい、それまでは、みな、自分のことは自分でせな(自分のことは自分でしなければ)」とよく言っていた。
祖母の言う『なんぞごと』とは、自身の葬儀をさす。
『おばあちゃん、自分ではどうにもなれへんことだけ、おっちゃん夫婦に世話になる。それまでは手を借りへんとゆうてんのやな』と感じていた。
孫の私と妹に、「覚えといてや。そこの箪笥の上の段に、おばあちゃんが死んだら着る服、用意してあるさかい。あんたら、あんじょう頼んどくで」と一昨年の正月に言っていた。

ベッドに座り、曾孫を前に、手短に「親に心配をかけたらあかん」と伝える姿は、なかなか威厳があった。
急に始まった幻覚や幻聴の様子に、一番ショックを受けていたのは曾孫だ。
うちの娘に今の様子を伝えると、「あんなしっかりした曾お祖母ちゃんが……」と絶句していた。
「なぁて、曾お祖母ちゃんがどんなことゆうても、叱ったらあかん。ええな」と話すと、娘は「判ってる。うちの血筋は、みんな褒めて伸びるんやもんな」と、吹っ切れたように明るく笑っていた。

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お墓選びって実は経験したことない人がほとんど。そりゃそうですよね。そんなに頻繁にあったら嫌ですよね。しかしこれは一生どころかのちのちの子孫まで永遠に継がれていくものですからそう安易に決めることもできないですよね。 [続きを読む]

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