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2007年2月 7日 (水)

電話

実家に立ち寄ったら、そこへ「ちょっとすんまへんなぁ」と男性がやってきた。
「そこの公衆電話、故障の張り紙してあって、使われへんねん。ここの電話、貸して貰われへんやろか?」ということだった。
母は、「どうぞ、どうぞ」と家の電話を指し、その場を離れた。
しばらく間があって、「すんまへんでした」と男性の声がした。
用件は済んだものだと思っていたら、「あのー、そのー」と男性が言う。
母がそばに行くと、携帯電話を持たないこの男性は、義理堅く20円を手渡し、「電話代」と言って立ち去った。

生まれた昭和30年代の頃は、こういう姿は当たり前だった。
実家は商売をしていたので、早くから電話があった。
「○○さん、呼んで欲しいんやけど」と電話の向こうの人が言うと、すぐ近くの○○さんの家まで走っていき、「おっちゃん、電話ー」と取り次いだ。
「おおきに、おおきに」とおっちゃんは走って来て、「えらい、すまんな」と一言、家の中に声をかけ、「もしもし、あぁ、わしや」と受話器を耳に当てた。

「ちょっと、電話貸して」とやって来て、手短に話し終えると、電話の脇に、10円、20円と置いて「おおきに」と帰っていく。これが電話を借りた時の普通の姿だった。
現在は、他人の携帯電話でペチャクチャ喋っても平気な人が多い世の中。
「えらい変わってしもたなぁ~」と思う。

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受信: 2007年2月 7日 (水) 14時37分

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