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2007年1月 6日 (土)

好き!

ホームで電車を待っている所へ、30代の父親と、5.6才の男の子がやってきた。
男の子は、父親と繋いだ手をフリフリ、「次のに乗るん?」と尋ねた。
迷彩色のズボンを履いた父親は、イライラしているようで、何気ない息子の問いかけに、「静かにしろ!」と叱りつけた。

『何で怒らなあかんのや』と、そばにいた私はムッとした。
男の子は、途端に口を閉じたが、繋いだ手は離さない。

電車がやって来て、この父子と同じ車両に乗った。
空き席が一つだけあった。父親はそこを指し、「おい、あそこ、座っとけ」と言った。
男の子はチョコンと座って、行儀良く手を膝の上に置いている。
熟れた苺の色をした唇を持つ男の子。「可愛らし子ぉやなぁ」と独り呟いてしまった。
一駅過ぎると幾席か空いた。男の子は、「お父さん、ここ、ここ」と自分の横の席に来るように言った。
父親がその席に座ると、コテンとその体に首をもたせかけ、「お父さん、好き」と言った。
ぶっきらぼうに父親は、「うん、ありがとう」と返事をした後、うつむき加減で、ニコニコしているのを発見。
この父親に、ホームでムッとした感情は消えていった。

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