2012年1月28日 (土)

ごてくさ言うてんと、風邪に葛湯

風邪をひいた。
つらいピークは過ぎたようだ。
こうしてPCも弄ることができる。

小さな頃、風邪をひくと、
「これがええわ」
祖父の指令の元、葛湯を飲むように言われた。

甘い葛湯は苦手だった。
「さっ、冷めらんうちに」
祖母も勧める。

口をつけないでいると
「ごてくさいうてんと、さっさと食べてしまいや!」
(ぐずぐずしていないで、早く食べてしまいなさい!)
大抵叱り調子でこういうのは、母だった。

あの頃からは、もう50年程も経った。
今朝、
「ほぉ~、葛湯も美味しいもんやわ」
風邪退散と念じながら、葛湯を飲んだ。

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2012年1月27日 (金)

欲どしいこと(=欲が深いこと)

明治生まれの祖母からは
「欲どしいこというたらあかんのやで」
そう言って育てられた。

「くれくれ坊主にやりともないやろな」
「頂戴、頂戴とばかりいう人に、なにかあげようとは思わないでしょ」という意味で、この言葉もよく使っていた。

そんな言葉をかけられて育ってきたが、私は決して無欲ではない。
欲をお金の場合でいうと、入用(いりよう)な基準は、
「だれぞに、ご飯、食べに行けへんかと誘われて、うん、行く、行くと言われへんのはイヤやわ」

かといって、「それも贅沢な話かもしれへんな」とも思う。

たまたまそんなことを考えていたら
「今度、食事行かない?」
友人からメールが入った。

返信はもちろん
「うん、行く、行くヽ(´▽`)/」だ。

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2012年1月26日 (木)

新刊案内 :ナラティブカンパニー トップたちの決断

お寒うございます。

お知らせを一つ。

ライターとして参加した ビジネス ノンフィクション
「ナラティブカンパニー  トップたちの決断」 刊行ですねん!

http://www.publabo.co.jp/narrative/
(ナラティブカンパニー  トップたちの決断公式HP)

企業トップたちの山あり谷ありの生きてきた道。

それを探るために、
「今日はよろしおたの申します」から始まる取材。

すっと相手さんに添っていけるときもあれば、『ほん、ちょっと、ガードが固いよな』とおもたお人もいてはった……。
今、そんなことを思い出してます。

知らんお人と出おて、お話、聞かせてもろて、そんな機会に恵まれて、うちは有難いことやとおもてます。
「これからも書くこと、続けていきたいもんやわ」
そんな気持ちもじんわりと湧いてきます。

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2012年1月23日 (月)

あむない(危ない)雪道

都内は雪が積もっている。

階下の軒を見れば、きれいな白い雪がフワ~ッと積もって
「練乳かけて、口に入れてみたいほどや」
と思う。

しかし一歩外に出ると、
「えっ!」
「ちょっと、これはないわ」
足元をとられ、さっきまであんなに愛しく感じていた雪だったのに
「まるで凶器や」
感情は一変する。

一歩踏み出すごとに
「あむない(大阪弁:危ないの段訛)」
二歩目で
「あっ、あむない!」
二歩進んだ足元が揃うと
「フ~、あむなかった」
一息つく。

こんな調子だから、横断歩道を渡れば、途中で赤に変わる。
「えらいすんません」
頭をもっと下げたいが、バランスを崩すのが怖くてペコンとお辞儀もできない。
「あむない、あむない」
繰り返し出てくるのはこの言葉だけとなる。

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2012年1月 2日 (月)

伯父と判子(はんこ)

年が明けて、鏡を見たら、
「えっ?」
と声をあげた。

「かーさんそっくり」
「判子、判子!」(全く同じの意味)
が次の声だ。

「へぇ~」
「加齢による変化?? ……うーん、こないなってくんねんなぁ」
「ほぉぉぉ~~」
やたらと子音や間延びした音が出てくる。

「ほんまにびっくりしてしもた」である。
特に目が似ている。
「おしいな。かーさんの目ぇは、ちょびっと緑がかってんねんけど。うちのは茶色やさかい。どうせなら、緑がかってる方がええのに」

「かーさん」とは、伯父(母の兄)のことだ。
薫(かおる)という名前で、町内では「かーさん」と呼ばれている。
普段は「薫のおっちゃん」や「おっちゃん」と呼ぶけれど、何かのときにひょいと出てくるのは「かーさん」の方だ。

背はあまり高くないが、農業で鍛えた体は贅肉がない。
どうみても80歳手前には見えないほど、若々しい。
そんなかーさんには実子がなく、私の襟足が自分と一緒だと、親戚の集まる酒宴で酔いが回ると、やたらと私の襟足を触る癖がある。

新年早々、「もしもかーさんがのうなって(亡くなって)しもても、うち、鏡見たら、かーさんに会えるわ」と思った。

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2011年12月30日 (金)

辰のお飾りに手を合わせ

2011123015460001_4年末年始、一人都内のワンルームマンションで、仕事をしながら過ごす。


「本当に病室みたい」
部屋に来た人のほとんどが感じることらしい。

「そうかなぁ? うちにとってはええ塩梅の部屋なんやけど」
と思っている。



「人が休んでいるときに仕事とは気の毒に」
不憫に思ってくれた人から、松・葉牡丹・干支の辰まで飾られたお花が届いた。

「お花はいつもろたかて、嬉しい♪♪♪」
早速、病室と呼ばれる部屋の窓側に飾った。

来年は辰年。
「仕事、伸びていきますように」
辰のお飾りに手を合わせた。

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2011年12月23日 (金)

あんた、ほんまに、気ぃつけや

「あんた、ほんまに、気ぃつけや」
こういわれても、中身にどんな意味が含まれているのかは、話の前後で全く変わってくる。

『その一言が、癇に障る』
『一言多い』
このタイプは、周囲にもいるし、「うちもそうやわ(=私もそうだわ)」と思う。

年上の人が、このタイプに“諭す”または“注意を与える”ために、
「あんた、ほんまに、気ぃつけや」
と言うときがある。

『体調を気遣う』
『環境を心配する』
このときも
「あんた、ほんまに、気ぃつけや」
と使って、年上の人や友人が、話し相手に注意を促すときもある。

今朝、大阪の友人と電話で話をしていた。
彼女の締めの言葉は、遠く離れて暮らす私の体調を心配してくれ、
「あんた、ほんまに、気ぃつけや」

「おおきに、ありがと。うん、そないするわ」
そう言って電話を切った。

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2011年12月10日 (土)

晦日のおそば

生まれてから嫁ぐまで、年末年始のタイムスケジュールがきっちり決まっていた実家で暮らした。

31日の夜、紅白歌合戦の最中に、年越しそばが出される。
その直前まで、お節料理の味見をしているので、
『おなか一杯やねんけど……』と思いながら、
「食べや」と祖母から勧められると、
「うん。いただきます」と言って食べていた。

食べ終われば
「ごちそうさま」
「よろしおあがり」
いつもの言葉が交わされた。
そして祖父が
「年越しすんだな」と言えば、
『今年が終わったんや~』と思っていた。


年末年始、私は都内のワンルームマンションで一人過ごす。
「今年、晦日のおそば、どこで食べよ(どこで食べようか)?」
おせちも作らないので、味見でお腹が膨れることもない。
おそばはお腹が空いた状態で、好きな時に、好きなお店で食べることもできる。

けれど、出不精だから、
「通り向こうのコンビニで買ってくる、どん兵衛かな」とも思う。

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2011年12月 4日 (日)

あんた、どないしてたん?

「ごめん。おばちゃんを町で見かけたら、隠れてしまうねん」
幼馴染は、こう言う。

70代半ばの母のパワーは、毎日全開だ。
幼馴染を見つけたら、彼女の近況を探らずにはいられないのだろう。
「まぁ、あんた、どないしてたん?」から始まって、
その他、諸々と『お尋ね』は広がっていく。
「ほんで、息子の○○ちゃんは?」
「たしか、あんたとこ、◆◆さんとことは、遠縁やったわな?」
親戚縁者の話にまで突っ込んでいく。

母の周囲のおばちゃん達の多くは、このタイプだ。

「堪忍な」と謝ると、
「ええねんけど、ちょっとしんどいときは、隠れる。フフフ。何もおばちゃんだけ違うし」
二人同時に、町内のおばちゃんたちの顔を浮かべているのがわかる。
「まぁな」
にんまりして、
「なぁ、同級生で言うたら、□□ちゃん、ほれ」
「あぁ、あの子、(こんなタイプに)なりそやな」
この先も〝突っ込み型情報収集大好きおばちゃん〟の存在は消えることはない。

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2011年12月 2日 (金)

知らない言葉

「フィックスしたら連絡します」

「今回はクリスマスまでに彼女をつくるというタスクを自身に課したわけで」

「とにかくコンセンサスとってよ」

etc……

毎日、わからない言葉の中で仕事をしている。

上から順に、私のわかる言葉に直すと、
「決定したら連絡します」
「今回はクリスマスまでに彼女をつくるという仕事(作業かな? 『すること』でも通じるかも)を自身に課したわけで」
「とにかく意見が一致するように話し合ってくれよ」

周囲は30代の男性ばかり。
彼らの言葉はビジネス用語なのか、この年代が使う出版業界の業界用語なのか、それすらも「うちにはわかれへん(=私にはわからない)」である。

友人のライター仲間の多くは40代の女性だ。
彼女たちに、
「なぁ、なぁ、こんな言葉、知ってる?」
と問い合わせた。
「知らんわ~。それ、おもろいから、書き出してメールで送ってきて」
ケラケラ笑う友人もいれば、「へぇ~」と驚く友人もいた。
ただ共通しているのは、言葉の収集癖で、
「できたら、毎日、送ってきてな」
だった。

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2011年11月29日 (火)

壁にぶち当たったとき

壁にぶち当たったとき、
「あかんなぁ~、ほんまに、温室育ちはろくなことないわ」
自分で自分に嘆いてしまう。

言いながらも、最悪の沈滞時期を抜ければ、意識のどこかに
「なんとかなるし」
の思いもわいてくる。

negativeとpositeiveの間を行ったり来たりしているのかというと、
「そうでもないねん」
と思う。

最初negative、それからしばらくnegative、もっとドンドンnegative、negative
まだ気持ちは明るくなれず、negativeの状態が続く。
フッと
「あれ? あれれ?」
気の持ちようの変化を感じると、
「おっ、なんとかなるかも」
と思う。
少し経てば

「なんとかなるって」
になって、
「苦にしたかてしょぉないわ」
となる。
ここまで来たら、
「えらい、えらい」
自分を褒めてやることにしている。

「まだ、その褒めてやる所まで行ってへん」
今は気分改善される前で、
「すっきりすまるで、もうちょっとや。いや~、まだ間ぁがあるのかも……」
間=期間を推し量ることができないのが残念だ。

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2011年11月20日 (日)

気ぃが若い

「病室みたい」
と言われた拙宅は、千代田区のワンルームマンション。
この部屋で過ごして3か月が経つ。

しばらく前に、レースのカーテンを一枚加えたので、
「女子学生ぽい部屋になった」
来訪者からは、そんな声があがる。

「きっと、うちが(私が)、毎日、機嫌よう暮らしていけるのも、人生初の一人暮らしで女子学生並みに、気ぃだけ若(わこ)なってるさかいかもしれへんわ(気持ちだけ若くなっているからかもしれないわ)」と思う。

寒くなってきた。
100才間近の祖母が縫ってくれた綿入り袢纏(はんてん)をチェストから取り出し、
「気ぃが若いのんと、防寒はまた別もんで」
と思う。

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2011年11月10日 (木)

そんなアホな

急ぎの仕事があった。
企画書を書いたり、資料を作成したりと、「今日中に欲しい」と要求のあったものを先に片づけた。
やれやれと思ったときは、午後10時を過ぎていた。

それから遅いお夕飯にし、
「気持ちを入れ替えて、さぁ!」と思ったが、眠気が襲ってきた。
「あかん、あかん」と頭を横に振ったが、やはり眠気は飛んで行かない。
「お風呂に入ろ」
入ったら、湯船で眠ってしまった。
「あかん、あかん!」
ぬるくなったお湯から出て、目覚まし時計を午前3時に設定した。
「今、午前1時半やさかい、1時間半ほど寝て、ほんで、サッと起きよ」

気づいたら、完全に夜が明けていた。
目覚まし時計のスイッチは〝on〟から〝off〟に切り替わっていた。

「そんなアホな」
切り替えた記憶はない。
全く、ない。

「き、きょう中に、どこまでできるやろ」
こなす仕事量の重さだけがドーンと肩に乗ってきた。

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2011年11月 8日 (火)

電子書籍 『男と女の胸の内』

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電子書籍で拙著
『男と女の胸の内』の販売が始まった。

綺麗なイラストで、ipadで見た時は
「ほぉ~」と声が出た。

購入先は、電子書籍の販売サイト honto。
 ↓ (下記が販売サイト)
https://hon-to.jp/asp/ShowSeriesDetail.do?seriesId=B-MBJ-24101-120083778-001-001


ダウンロードの仕方を詳しく説明したのが
http://www.publabo.co.jp/honto/

電子書籍出版社の(株)パブラボで作ってもらった。


周囲の皆さんの協力と支えがあって、自分の書いたものが形となっていく。
「いま、もう、ほんまのほんまに、おおきに。ありがとうございます」
心から、そう思う。

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2011年11月 6日 (日)

遠慮してもらわんかて、よろしのに

土曜日に内科を受診した。
大阪で診てもらっていた内科の先生から紹介状を携えて、初対面の先生と向き合って座った。

私よりも若い男性の先生だ。
するとこの先生、
「失礼ですけど、53歳で」
年齢の前に〝失礼ですけど〟の前置きの言葉をつけて話し始めた。

〝失礼ですけど〟の言葉は、儀礼的に気遣ってくれているのだろうけれど、
「53は、53ですわ。そんな、センセ、遠慮してもらわんかて、よろしのに」
と思った。

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2011年11月 5日 (土)

大阪文化vs東京文化

大阪のおばちゃんは、
「我が、我が」
としゃしゃり出てくる。

「あんたとこ、そんな具合なら」
と相手の家の話に関心を寄せている風に見えて、いつの間にやら、
「まぇね、あんた、うっとこはな」
と、話は急に自分の家か、自身の話となる。

そんな情景は、商店街のあちこちで日常的に見受けられるもので、何一つ特別なことではない。

けれど、都内で仕事をするようになり、毎日幾度も注意されるのが、
「ほら、出た! また自分の話に持ち込んだ!」
「まったく、我がの人ですよね」
若い人たちに言われて、
「あっ……」
と気づく。

自分の小ネタを入れて話す大阪の人間と、自分のことは見せずに話す東京の人間の、
「これも文化の違いとちがうやろか?」
この頃は、そう思うときもある。

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2011年10月31日 (月)

facebook始めました

「ねぇ、facebook していたっけ?」
昨年あたりから、こう尋ねられることが多くなっていた。

今年になると、
「松尾さん、facebook 始めたら?」
に変化した。

そんなこともあって、
「ほな、なーんにもわかれへんけど、やってみよか~」
で始めた。

facebook の友達検索で『松尾成美(まつお なるみ)』を入力すると、同姓同名の方が何人か出てくる。
〝勤務先:ライター〟としてあるので、
「それが、うち(私)」だ。

今日のブログタイトルを
『facebook始めました』
と書いた途端、
「“冷やし中華はじめました”とか、“土瓶蒸しはじめました”みたいで……」
と思った。

続く言葉は
「季節もんか!」
一人で突っ込みを入れていた。

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